管理薬剤師にはなったものの、
上司から何にも教えてもらってないし、
マニュアルもない！
そんな会社も結構あるのではないでしょうか。
そんなあなたの為に、
管理薬剤師が知っておきべき、
経営的事項をまとめました。
最後まで読むことで、
薬局運営に必要な経営数値を
理解できるようになります。
そして、その数値をスタッフに
共有するだけで、
スタッフが今まで以上に
頑張ってくれるようになります。
ぜひ最後まで読んで、
経営もできる管理薬剤師を目指してください。
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売上
通常
売上＝客数×客単価 で表されます。
調剤薬局の場合は、
売上＝1枚単価×処方箋枚数
＝（薬価＋技術料）×処方箋枚数
で、表されます。
粗利益
粗利益とは、簡単に言うと「得られた利益」の事です。
通常
粗利益＝売上ー原価 で表されます。
調剤薬局の場合は、
粗利益＝（売上ー薬価）＋薬価差益
＝技術料＋薬価差益 で表されます。
薬価差益
薬価差益とは、
薬価100円の薬を卸から90円で
仕入れた際にでる粗利益の事です。
大企業になればなるほど、
交渉力が増して、この薬価差益が大きく
なる傾向にあります。
また、先発品よりもジェネリックの方が
この薬価差益の率が高くなります。
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棚卸
棚卸と聞いて、ただ数を数える作業だと
思っていませんか？
棚卸は「資産の確定」の為に行います。
要は、会社のお金がどれくらいあるのかの
確定の為の作業です。
そしてプラスとして、
調剤過誤の確認や期限の確認などを
行う事ができます。
棚卸を行う前には、
スタッフになぜ棚卸を行うのか
これをしっかりと伝える事が重要です。
営業利益
営業利益とは、
粗利益から使った経費を全部引いて、
最終的に残ったお金の事です。
営業利益＝売上ー原価ー全経費
＝（粗利益＋薬価差益）ー全経費
因みに経常利益とは、本業の儲けである営業利益に、本業以外の儲け（例えば不動産など）を足した利益の事です。なので店舗で重要視するのは営業利益でOK。
営業利益率
営業利益を売上で割った割合の事。
営業利益率＝営業利益÷売上×100
1店舗の営業利益率としては、
10％あれば、優秀だと言われています。
因みに会社単位で見ると、
1％～4％で普通、
7％あれば、優秀です。
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人時生産性（にんじせいさんせい）
1人が1時間に稼いだ粗利益額の事。
人時生産性＝粗利益÷総労働時間
目安としては、小売業の場合、
2400円～2500円程度
調剤薬局の場合は、薬剤師の給料が
高いので一概には言えませんが、
3000円～4000円位になると思います。
労働分配率
粗利益の中で人件費が占める割合の事。
労働分配率＝人件費÷粗利益×100
数値の目安としては、
50％前後が目安です。
損益分岐点
営業利益がプラスマイナスゼロになる売上高の事。
その売上以上いけば黒字になる売上高。
損益分岐点＝固定費÷限界利益率
＝固定費÷（限界利益÷売上）
＝固定費÷【（売上ー変動費）÷売上】
固定費とは、
家賃や人件費などの売上に左右されない費用
変動費とは、
薬剤料や薬袋代などの売上に左右される費用
月に処方箋が何枚くれば黒字なのか、
スタッフが知っておくだけで、
やる気は上がるものです。
ただ、ここに関しては、
中小規模薬局の場合は、
なかなか現場に数字が下りてこないので、
本部に聞いてみると良いと思います。
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減価償却費
機械や建物等の金額を、
決められた一定の期間に配分して
経費精算する事。
例えば、120万円の車を購入した場合、
耐用年数が6年なら、
120万円を6年に分けて
経費精算していくって感じです。
減価償却を行う事で
正確な損益計算を行う事ができます。
数字をあげる為には
ただ、最後に重要な事が１つ。
数字を上げる為には、
数字を上げる事を一番に追いかけてはいけません。
数字を追いかけると数字は逃げていきます。
増やすべきは、
売上ではなく、処方箋でもなく、患者さん。
増やすべきは、
利益ではなく、患者様満足を追求する為に
実施する薬学管理。
減らすべきは、
人件費ではなく、まずは他の経費。
それも患者さんに直結しない所で。
患者さん満足、スタッフ満足、地域医療
これを追いかけていれば、
数字は必ず付いてきます。
1店舗の長として、
魅力ある店舗を作っていってください。
公式ラインもありますので、
登録すれば、質問などお答えします。
やるかやらないかは、あなた次第
くろおでした。
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